2025年5月30日金曜日

JR東の発メロ変更が安全に関わる←本気で思ってる?

ちょっと前からこの件には批判しているファンにイライラしていて、発車メロディ変更は安全が~とかいう文言を見つけてついに爆発しました。

昨年から、JR東日本の首都圏エリアで発車メロディが社独自のものに変更され続けています。JRE-IKST、俗称「首都圏シリーズ」ですが、雲を友としてなどの宗次郎メロディが一気に置き換えられた2005年を思い出す人も多いと思います。今回の変更は、特定の楽曲とかではなく、塩塚博さん作曲のものを含めてであり、大きな転換期といえる出来事です。

鉄道ファンからは変えてほしくなかった、JR東許さんとかお気持ちが多々表明されていますが、不愉快極まりないですね。初乗り200円未満の運賃を払うだけで聴かせていただいていて録音もさせていただいている立場だというのに。JR東日本の私有地なんですから、何したって文句言えないわけです。
同じ曲とか嫌というのもありますけど、何駅も連続で同曲が使われていた路線(武蔵野線、宇都宮線黒磯エリア、根岸線など)、雲を友としてが東京中で使われていたのを知ってて言っているんですか?
素人くさくて聴きにくい?そんな熱心に聴いているのは我々鉄道マニアくらいですよ。
中でも鼻で笑ったのが、度重なる重大インシデントが発生している現状にかこつけて、「発車メロディ変更を含めてJR東日本は顧客と対話することを放棄している」というもの。

いやいや、それは無理あるって(笑)

鼻で笑えるどころか気持ち悪い。このお気持ちのヤバいところは事実と感情が混ざっているところです。重大インシデントなんかどうでもよくて、「発車メロディが変更されたことが重要で許せない」と言っているようなもの。ここ最近のJR東日本はインシデントが多く、ネガティブな印象が強いためにこういうことを言っちゃうんだと思いますが、ズレている。
なら発車メロディにかまけてないで安全を優先するべきだって?後ほど触れるのでお待ちを。

正直、安全に関わらない範囲であれば何やったっていいと思います。みどりの窓口廃止だってやったらいい。発車メロディはそのいい例です。そもそも発車メロディの導入は、ベルが不愉快という苦情があったからメロディにしてみようという経緯があります(マスコミが特集したというところが大きいとも思えますが)。それで導入されたのがYAMAHA謹製のメロディでした。
ベルが事故に繋がるから変えよう!ではなくて不愉快だから変えよう!です。当時は国鉄時代に失われた信頼を取り戻すためと、JR東日本ですら非上場の企業だったので、JRは顧客に寄り添う会社という体面を作る必要もあったんじゃないかと思います。

このことから、発車メロディを変更ても安全に関わらないわけですよ。
発車メロディに起因する事故、増えました?
ホームドアを付けた分安全になりましたよ?
千葉駅は1988年からベルを廃して発車メロディを入れてませんよ?
東急や京急はブザーとベルだけですよ?
降りる駅は車内放送で判断できるでしょ?

国鉄時代の方が断然酷い。
営団に迷惑をかける
ストライキで止まる
列車線に新快速が走れない
高圧的な職員
浅草橋駅に始まる焼き討ち
2倍以上の値上げ
細々とした事故
上尾事件
これに比べたら発車メロディ変更なんてかわいいものですよ。値上げも最小限に抑えていますから。
もちろん、繰り返される重大インシデントについては大問題です。ここまでやらかしていて、次は死亡事故が起きてしまうのではないかというケースばかりです。安全に関わる要素はきちんとしてこそ、顧客との対話です。

さて先ほどの発車メロディにかまけてないで、のくだり。考察を記しますが、発車メロディの変更は使用料の削減という説です。
「使用料のためにそこまでするか」という具合ですが、かのJR東日本もコロナを挟んでからも苦しい状況に見受けられます。東海道新幹線で儲けている"あの"JR東海ですらコラボ企画や個室、working車両新設を一生懸命やっています。逆に、JR西日本がまだマシと言えるレベルです。そのくらい、JRグループが追い込まれている感じがします。
「鉄道が本業なのに適当にやっている」というのは誤りで、路線や車両の維持管理をある程度抑えなければいけないくらいに厳しい状況というのが正確なところだと思っています。人手は足りない(JRのせいではない)、ベテランが一斉にいなくなる(これは国鉄が悪い)、コロナで車両の投入計画も白紙になるなど、ない袖は振れぬ状態なんですから、発車メロディくらい変更したっていいじゃありませんか。何度も言うように、安全は最優先するべきものです。ならばこの厳しい時代、安全第一を引き換えにサービスが低下したって仕方ないでしょう。不必要な経費や要素は排除して、生き残るために不動産といった副業をやるしかないんです。極論を言ってしまうと、「鉄道は儲からないことにコロナを挟んで気付いてしまったから」でしょうが…。

そもそも、JRに私鉄レベルのサービスを求めちゃだめなんですよ。JRは、需要がなくても路線を維持せねばなりません。例えば山越え路線とか。頭を下げてもお金を出してくれない自治体だってあるわけでね。
一方、私鉄沿線は発展していますし、山越えもしません。規模もそこまで大きくないので、特定地域に密着した運営ができます。まあ、近鉄、東武は規模的にJRに近い対応を取らざる負えないでしょうが。そんなあたりから、使用料ですら削減したいのではないですかね。

ここからはご当地メロディの変更について。
数日前、桜木町駅で使われていた"線路は続くよどこまでも"が首都圏シリーズに置き換えられました。初代横浜駅という由緒正しい駅が首都圏シリーズに変更されるのは想定外でした。ご当地が変更された初めての事例だったからです。
これについても考察がありまして、"JR自身が変更""自治体、企業、団体などの請願で変更"の2通りがあると思われます。
桜木町駅の例で言いますと、"線路は続くよどこまでも"は、桜木町駅100周年企画の一環で2015年に変更されたそうです。この企画の主催は管轄の支社だったみたいで、"JR東日本単独で"変更した感じがあります。JR東日本が勝手に変えたなら請願元に根回しする必要だってありません。
お隣の関内駅はDenaベイスターズ本拠地、横浜スタジアム最寄り駅のため、2011年から熱き星たちよに変更されました。こちらは周りの駅が変更される中でも継続して使用しています。おそらく、外部から請願があって変更したものだから、根回ししなければ変更できないのではないでしょうか。JR東日本がめんどくさがっているか、契約書面的に変更するなという取り決めになっている可能性があります。
ここがご当地の分かれ道で、桜木町駅のようにJR東日本独自の判断で変更した駅は置き換わりますし、関内駅のような外部からの請願で変更された駅は少なくともワンマン化までは残ると思います。

しかし、ワンマン化での使用停止には抗えないと思います。契約書面がどうなっているかは知りませんが、「"駅側のスイッチを扱う"場合はご当地メロディを鳴動させるが、"駅側のスイッチを扱わない"場合はご当地メロディを鳴動させないものとする」という文言であったとします。これだとワンマン化で発車メロディを"車両側で"扱う場合の契約がなされていないんです。つまり、JR東日本の判断で使用を停止するのは自由となります。「"駅側の"スイッチを扱わない場合は"車両側で"スイッチを扱った際にご当地メロディを鳴動させるようシステムを改修する」という文言があればワンチャンあったかもですね(JR東日本側が改修できないと突っぱねたか、請願元からワンマン化後の対応の相談がなかった可能性もある)。
南武線の発車メロディは上記の文言がなかったばかりに全駅使用停止と相成ったなら、誰もJR東日本を止められません。

ここまでつらつら書いてきましたが、発車メロディ変更が安全に関わりますか?発車メロディなんて契約書面でめちゃくちゃにできるんですよ。安全だから流す、とかじゃないです。強いて言えば、駆け込み乗車防止という観点で言うと安全でしょうが、ベルでも変わらないし、鳴ったら急ぐ→駆け込み乗車になるわけですので意味がなくなります。スピーカーにマイクを当てて録音する行為を撲滅しようとして、人によってはあんな聴きにくいものにしていたらとんだ茶番ですね。

関係ないことまで持ち出してJR東日本に文句を言うことで恨みつらみを発散するくらいなら、高いお金を払ってでもCDを買ってはどうでしょう(霧龍は買いました)。全部は集まりませんので、録りに行けば良いし、行けなかったら諦めろ、と。行く気もない、買う気もない(経済状況が悪い、家族に禁止されているは別)のであれば、発車メロディへの思い入れなんて所詮そんなものです。

安全に関わる、関わらないという分別が付けられるようになってから批判するべきです。それができないなら鉄道マニアとしては三流以下なので名乗るのを辞めていただきたいです。
勘違いしてほしくないですが、JR東日本が正しいとは思いません。桜木町駅の変更は感情論で言えばよくも変えてくれたなと思います。

発車メロディは変えてもいいからインシデントはこれ以上やめてくれ。

結局、長野電鉄8500系置き換え車両はどうなるん?

前回の続きです。長電は8500系を2028年度までに置き換えるとしています。その条件は高く、経年 20 年くらいで18メートル。車体幅2800ミリです。 また、2両から3両に改造しやすい車両を希望としています。先頭車改造といった手間は省きたいように思えます。3000系では片方のク...