2025年6月28日土曜日

結局、長野電鉄8500系置き換え車両はどうなるん?

前回の続きです。長電は8500系を2028年度までに置き換えるとしています。その条件は高く、経年20年くらいで18メートル。車体幅2800ミリです。
また、2両から3両に改造しやすい車両を希望としています。先頭車改造といった手間は省きたいように思えます。3000系では片方のクハを電装化しているあたり、できるだけ費用は抑えたいでしょう。

①東急1000系
最有力候補です。3両で18メートル、車体幅2800mmと充分なポテンシャルです。狙い所は機器未更新の編成。6編成と、8500系の編成数とぴったりです。改造も抑速ブレーキの追加とワンマン機器の改良と機器更新ぐらいでしょうか。問題は置き換え時期で、遅くて5年後という可能性。幸いにもチョッパ車の8500系を気にする必要がないため、利害が一致するケースはここくらいでしょう。
2028年に間に合わないかもしれない点も気がかりです。大井町線向けの6020系製造が早いのには、置き換え用の車両をこさえるためだったり?

②南海2000系
大穴ではありますが、狭軌で18m級、車体幅2800mmを満たしているのはもうこいつくらいです。
車齢は1990-1997とのことで、1000系より新しい車両もあります。
17m、2800mm未満と小ぶりですが、
狭軌
急勾配対応
2両
ではあるので、湯田中まで入れます。しかし、
クロスシート
2ドア
全М
3両がない
クロスシートは改造でどうにかなり混雑時の不安があります。4両から1両抜き取ってならできるかもしれませんね。置き換えの話は一切なく、支線に転用されて継続使用の模様で、余剰廃車が出るとは考えられません。

ここからはほとんど可能性がない出物。調べて見たところ20m、車体幅2946mmの2100系が運用されているので20m、2950mmまでは入線可能とも取れます。ここは、長電の(多少のノリで言ったでしょうが)希望に沿って考えます。

③名鉄3700/3100系
置き換え予定なんかありませんが、狭軌と車幅の条件は満たしています。全長は18.9mと微妙に長いですが、台車交換の必要がない20m未満の車両はもう思い当たりません。おまけに6000系や1000系が残っています。

④京急1500形
18mのものの、車体幅2830mm、標準軌という何とも言えない車両ですが、現在進行形で置き換えが進んでいるのは1500形が唯一です。2両、3両は組むのに苦労しない印象です。

⑤阪神1000系
新しすぎますのであり得ません。全長と台車の問題はあり、経年20年という条件には合致するものの、新しすぎる。名鉄同様、非VVVF車が残っていますし、しばらく8000系を新2000系で置き換える流れが続きそうですので、絶対あり得ません。

他にも思い浮んだのは阪急ですが、VVVF改造をしないと出物はありません。3300系がまだ残っているので厳しいと思います。

⑥新型車両
一番お金がかかる最終手段です。自治体も補助の増額を渋るなど想像できます。ただでさえ物価が上昇している昨今。譲渡車に手に入れる方がマシとも思えます。

全国的に見ても、18mVVVF車という出物はほとんどないことが分かります。京急以外の18m規格の大手私鉄は未だ非VVVF車の一掃すら終了していません。地方私鉄は譲渡車ばかりでVVVF車がやっと入り出したレベル。長野電鉄的にはチョッパ車の8500系を置き換えたいわけで、ハードルは相当高いです。VVVF化するほどお金は出せないでしょうし、一番マトモな選択肢は東急1000系かなあと。もっとも、3年後の3月がリミットですので、表に出ていないだけですでに解決していることを願います。

もし、東急1000系の長電行きとなれば、元東京メトロ03系と再び並ぶ光景が再び見れるようになるので、今後の動向に注視していきたいです。

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